VMDが大変なのはレイアウトやディスプレイの完成後

ある店舗やブランドのビジュアル・マーチャンダイジングの仕事に携わると、店内のレイアウトやディスプレイなど視覚的な部分に重点を置きながら商品のセレクトや陳列、店内の装飾や照明、お客様の動線に至るまで、さまざまな点を考慮しつつそのお店の中の状態を仕上げていくことになります。

とてもやりがいのある仕事ではありますが、1度レイアウトを変更したからと言って終わりではないのが、この仕事の大変さでもあるのです。

本当に重要であり、且つ大変なのは、店内を仕上げた後。
なぜなら、もしその店内のディスプレイ状況で来店客が増加しなかったり、あるいは売り上げが上がらなければ、それはVMDの失敗を意味するからです。

即座に変更や手直しが求められ、何よりもVMDの失敗は新たなVMDの提案によって取り戻さなければいけません。
結果が出ないことは必ずしも店内のレイアウトやディスプレイのせいとは限らず、例えば商品そのものに魅力がないことも考えられますが、しかしVMDの仕事をしている以上は、売り上げが上がらないなどの責任を全面的に負うことになるでしょう。

店舗の内装や棚の設置、商品の見せ方を一通り終えたからといって安心することはできず、その作業はその仕事に就いている限り延々と続くと認識しておいてください。
それがVMDに携わるということなのです。

流行や風潮をキャッチする感性を磨くのも仕事のうち

VMDの仕事は、どうしても店内で商品を並べたりなどの業務に注目されがちです。
実はこんなお仕事も、と言えるような業務もいろいろとあるんです。
上で説明した、売り上げが芳しくない時にすぐに変更や手直しなどをするのもその一つ。

また、自ら変更を申し出たり、その際には新たな案も作り提案することも、VMDの大切な仕事となります。

さらには、世間の流行や風潮といったものをキャッチすべく、常に世の中を見回し情報を集めることもVMDに求められる仕事となるでしょう。
そのための感性を磨くのは簡単なことではありませんが、それを怠ればブランドの価値を向上させることができなくなるため、感性を磨く作業も仕事のうちであると考えておく必要があるでしょう。

関連して、VMDに携わる人は常に考えることも求められます。
レイアウトなどもそうですが、何が人の心を動かすのかなどについても常に考えることを止めてしまえば、それ以上の成長はありませんし成功も得られません。
店内の状態を自ら変更することもできなくなり、VMDとしての役割を担えなくなってしまいます。

他にも、「こんなお仕事もあるの?」と思われてしまう作業や活動が、この仕事に就くと続々と出てくるはず。
簡単そうに見えて実は大変であり、現場での指示だけではなく地味な事務的作業も当然こなさなければいけません。

頭も体もフルに使う、そんな仕事であると認識すれば、VMDがどれだけアパレル業界で重要な役割を担っているのかがわかってくるのではないでしょうか。
どんな人がVMDの仕事に向いてる?