自分の頭の中だけではアイデアに限界あり

ビジュアル・マーチャンダイジングというのは、いかに商品をよく見せられるか、ここが勝負です。
商品そのものは出来上がっているわけですから、あとはそれを置く店舗に工夫を施さなければなりません。

それがVMDと呼ばれる考え方なわけですが、店内にどのような工夫を施していくのか、これはアイデアを出すところから始まります。
そのアイデアに本当に効果があるのかどうかを考え、決定すればそれを形にしていく、これがまさにVMD。

ただ、自分の頭の中にあるアイデアだけでは、おそらく商品をベストな形に見せることはできないでしょう。
人の頭の中にある事柄というのは、世界の中で見てみればとても小さく、ほぼ無いに等しいからです。

ではどうするのか、他の人のアイデアを借りるしかありません。
様々なお店やブランドをチェックし、「なるほど」と思えるような商品の見せ方に関する情報を集めます。

これはとても地味な作業です。
実際にやってみると、「こんなお仕事もしなければならないの?」と思うかもしれません。
そうです、VMDは地味の作業の連続で、それをコツコツと積み上げる作業。

様々なお店をチェックするといっても、それはアパレル関係に限らないでしょう。
多種多様なジャンルのお店の情報が自社のブランドイメージを向上させるヒントになることもあるはず。

その意欲を持ち続けることこそ、VMDの仕事の肝となるのです。

真似ばかりをしていても売り上げは上がりません

様々なお店のチェックをすることは大切な作業となりますが、各お店の真似をするだけでは意味がありません。
それはただのパクリであり、ブランドのイメージや自社ブランドの商品のことを完全に無視していることと同じです。

大事なのは、情報を集めた後に分析すること。
売れる為にはどうしたらいいのか、自社ブランドや商品を最高の状態で消費者に提案するにはどのような形がベストであるのか、この答えを導き出す為に、他のお店などからヒントを得た上で分析をし、そしてオリジナルの形にしていかなければいけません。

この分析作業も非常に重要な仕事となり、また、難しい作業にもなるでしょう。
真似するだけでは、「なぜそれがいいのか」が明確ではなく、結果が悪かった時に反省のしようがないからです。

売れる為にはどうしたらいいのかを考えることは、つまり、売れる根拠を見つけること。
他店がどうしてそのビジュアルを取り入れているのかを分析した上で自社ブランドや商品との相性がいいと感じれば、何も見た目をそのまま真似せずとも、その中の要素を取り出して自らの店舗に活かすことができれば、自ずと結果がついてくるはず。

なかなか難しい作業とはなりますが、これもVMDを担当する人が担う仕事なのです。
VMDの仕事は苦労ばかりじゃない!やりがいとは?